白内障手術後の回復期間を短縮するための8つのヒント
あなたが健康で、目に他に大きな問題を抱えていない場合は、白内障の手術後の回復にかかる期間は短く、そのプロセスもスムーズなものになります。
統計的にも、手術後の経過も良好で、優れた視力を獲得することができるということが示されています。
単純な 白内障手術は、 その多くが10分もかからずに完了します。しかし、手術直後は、鎮静剤や麻酔の影響によるふらつきが少なくなるまで、回復エリアで休息をとる必要があります。これは、通常30分から1時間ほどの時間を要します。
手術後は、誰かに車を運転してもらって帰宅する必要があります。
帰宅後、眠くなったり疲労を感じた場合は、数時間ベッドで休息をとるとよいでしょう。白内障手術を行った眼科医の指示によりますが、手術後数時間で目の保護用シールドを取り外してもよい場合もあります。
手術後少なくとも数日間は、白内障手術からの回復のために、夜間や昼寝の際はこのシールドを再びテープで装着し、目を保護する必要があります。
一般的な白内障手術後の回復期間
目の保護シールドを最初に取り外した時は、視覚がかすんでいたり、ぼやけていたり、歪んでいたりしても心配する必要はありません。視覚システムが 白内障 の除去に適応し、もともとの眼球の水晶体にかわりに装着した眼球内レンズに適応するには、一定の時間が必要になります。
この適応期間には、視界が"波打つように"見えたり、歪んだりすると訴える患者もいます。この現象は、発生したとしても、1時間程度でなくなります。
また、 赤目や目の充血 が発生する場合もあります。これは、白内障の手術の際に眼球の"白目"(強膜)の表面の血管が一時的に損傷を受けるために起こる現象です。目が回復していくにつれて、数日間で赤目は目立たなくなっていきます。
手術の際に皮膚から目の下部に麻酔薬を注入した場合は、 目のクマのようなあざができる場合があります。これも数日で消えていきます。
多くの患者が、白内障手術後数時間でくっきりとした視覚が得られたと報告しています。しかし、回復のプロセスは個人差があります。人によっては、映像をくっきりと捉えられるようになるまでに1〜2週間かかる場合もあります。
通常、手術の翌日に眼科医を再び受診し、合併症が発生していないかどうかのチェックを行います。再受診後数日たっても視界のぼやけが改善していなかったり、目に痛みがあったり、あるいは強い不快感があるような場合は、眼科医に相談してください。
白内障手術後にドライアイや"ちくちくする感じ"を訴える患者もいます。こうした感覚は、手術前から ドライアイ の症状があったということでなければ、目が回復するにつれて減少していきます。
白内障手術後の目は1か月程度で完全に治癒しますので、回復期間も1か月ほどで終了します。
白内障手術後の回復期間を最小限に抑えるには
白内障手術を受けても、手術の翌日には体調も元に戻り、通常の活動に復帰することができます。その簡単さ、スムーズさに驚くかもしれません。
しかし、手術後の最初の1週間程度は、感染を予防し、回復途上の眼球が傷つくことを防ぐために、いくつかの注意事項を守る必要があります。
通常、感染を防ぐために、抗生物質入りの点眼薬を処方されます。また、眼球内部の炎症を防ぐための抗炎症剤入りの点眼薬も処方されます。これらの点眼薬は、白内障手術後の回復期間の最初の1週間くらいは、毎日数回さす必要があります。
手術後の炎症の程度によっては、手術後数週間〜1か月ほどは点眼を続ける必要がある場合もあります。点眼薬は処方の通りに使用するようにしてください。
必要に応じて、アセトアミノフェンなどの内服鎮痛剤が処方される場合もあります。しかし、通常は、白内障手術後は軽い不快感を感じる程度です。
白内障手術後、安全かつスピーディーに回復するためには、以下のようなポイントにしたがってください:
手術当日は車を運転しない。
手術後数週間は、重い物を持ち上げたり、激しい活動を行わない。
手術の直後は、目に過度な圧力がかかるのを避けるために、前屈みの姿勢をとらないようにする。
可能な限り、手術のすぐ後はくしゃみや嘔吐をしない。
手術後は慎重に歩行するようにする。ドアやその他の物にぶつからないようにする。
感染のリスクを抑えるために、術後1週間は水泳やお湯を入れたバスタブの入浴は避ける。
手術後の数週間は、ほこりや砂塵、風などの刺激にさらされないようにする。
目をこすらない。手術後の回復期間に限らず、目をこするのはよくないことです。
一般論としては、手術後数時間で以下の活動を行うことは可能になります。
パソコンでの作業
短時間のテレビ視聴
シャワーや水浴び
白内障手術から回復を最もスムーズなものにするためには、手術後は医師の指示に従って目を保護するようにしてください。通常、手術当日に、目の保護に関する注意事項を記載した冊子が医師から手渡されます。
両目に白内障の手術を行う必要がある場合は、眼科医は通常、先に片方の目の手術を行い、最低数日、長ければ2週間程度の期間を空けて、術後の目の回復を待ってから、反対側の目の手術を行います。
合併症の頻度は稀です
白内障手術は外科手術の中でも最も安全で、最も一般的に行われている手術のひとつです。そして、ほとんどの患者が良好な経過を示し、 白内障手術による合併症は発生しません。
しかし、もし手術後の回復期間中に顕著な不快感を感じた場合や、急に視力が変化した場合には、眼科医にすぐに相談し、術後の目の回復が順調であるかどうかをチェックする必要があります。
で公開されたページ 2020年12月8日火曜日