老眼鏡:購入前に知っておくべきこと
限界まで腕を伸ばして離さないと近くの物が読めなくなったら、そろそろ単焦点の老眼鏡を検討する必要があるかもしれません。
老眼鏡には2つのスタイルがあります:
フルフレームと呼ばれる、 レンズ自体が読書用に処方されているタイプ。
ハーフアイと呼ばれる、小さな「半月型」をした、鼻の低い位置に乗るタイプ。
フルフレームの老眼鏡は、近くにある物を長時間集中して見る必要がある人に向いています。視野がより広いため読書に向いていますが、見上げたり部屋の向こう側を見ようとするとぼやけて見えます。
一方ハーフアイの老眼鏡は、近くにある物を見る時はレンズを通し、それ以外(上や遠く)はレンズを通さず見ることができます。
今まで眼鏡を必要としなかった人は通常、真っ先に老眼鏡に手を出し勝ちですが、近くだけでなく遠くも見る必要がある場合は 累進焦点レンズや 二重焦点レンズを選ぶ方が良いでしょう。
スマホの文字が良く見えない? 老眼鏡が完全な解決策になるかどうか アドバイスが受けられる お近くのアイケア・プロ(眼科関係、眼鏡事業従事者、コンタクトレンズ従事者、眼科眼鏡機器事業従事者など)を検索。
薄暗いレストランの夜など一時的な使用に便利な携帯しやすいアクセサリには、ペンサイズのケースに収まる収納式老眼鏡や 首からペンダントのようにぶら下げるルーペなどがあります。
財布の中に入れておけるクレジットカードサイズのホルダーに付いたプラスチックレンズを見たことがあるかもしれません。読書には向いていませんが、レストランでレシートの文字を見たい時などにはサッと出せて便利です。
このほか、屋外で便利な紫外線カットされたカラーレンズの老眼鏡もあります。特に人気があるのは二重焦点のサングラスで、これは上半分が遠くを見るための度なしレンズ、下半分が近くを見るための度付きレンズになっています。
オーダーメイド老眼鏡のメリット
老眼鏡は、アイケア・プロ(眼科関係、眼鏡事業従事者、コンタクトレンズ従事者、眼科眼鏡機器事業従事者など)に相談して個人に合ったオーダーメイドを作ることもできますし、手軽に薬局やデパートで既製品を購入することも可能です。
既製の老眼鏡はオーダーメイドに比べると安価なの、いつでもどこでもすぐ使えるよう何本か持っておいてもいいでしょう。
また、既製の老眼鏡には楽しいスタイルやカラーの物があるので、あまりお金をかけずに、ファッションの一部としてちょっと奇抜なスタイルや色を楽しむことができます。
気に入らなければ、より控えめなスタイルのものに買い替えれば良いわけです。既製の老眼鏡なら何本か買って、家のあちこちはもちろん、車の中やオフィス、カバン、ハンドバッグなどいろいろな場所に置いておくこともできます。
既製品の欠点は、基本「フリーサイズ」であるということ。レンズは左右同じ度数で、レンズの光学中心の位置も使用者に合わせてカスタマイズすることはできません。
両目の度数がまったく同じな人はまずいませんし、大体の人には多少の 乱視 が含まれているものです。
実際の処方箋とあまりにかけ離れていたり、レンズの光学中心が瞳孔の中心から離れすぎた老眼鏡を使っていると、頭痛や疲れ目、吐き気などの症状が出ることもあります。このような症状を感じる場合には、眼科などアイケア・プロに相談して オーダーメイドの老眼鏡を処方してもらいましょう。
オーダーメイドの老眼鏡なら、既製の老眼鏡にはない機能もつけられます。例えば:
反射防止コートは レンズの反射による疲れ目を解消してくれます。
調光レンズは 屋外の紫外線やデジタルデバイスからの高エネルギーブルーライトをカットして目を守るほか、太陽光の下では自動的に色が濃くなり外での読書がしやすくなります。
遠くを見るのに眼鏡を必要としない場合でも、 老眼鏡より 累進焦点レンズのほうが合っている場合もあります。マルチタスクの仕事をしていて、いつでも手元と遠くがクリアに見える必要がある場合は特にそうです。
最後に、特別な「オフィス用」累進焦点レンズというオプションもあります。既製の老眼鏡よりも焦点の合う範囲が広く、オフィスでの仕事にぴったりです。
老眼鏡とパソコン用メガネの違い
老眼鏡とパソコン用メガネを混同してはいけません。
老眼鏡をかけてパソコン画面を見ようとしても、あまり上手くいかないはずです。まず、手元の印刷物を読むのとパソコン画面上の文字を読むのではそもそもの距離が異なります。
また老眼鏡をかけて画面を見る時、頭が後ろに傾くようでは、首の筋肉に余計な負担がかかります。
パソコンを使う人は、パソコンやデジタルデバイスから発せられる高エネルギーなブルーライトを効率良くカットする パソコン専用の オーダーの眼鏡を購入した方が良いでしょう。快適さや効果が断然異なります。
眼科検診を怠る危険
既製の老眼鏡に潜むより深刻な問題は、眼鏡そのものよりも、人々が既製品の老眼鏡をあえて選ぶ理由に関係があります。
より度数の強い老眼鏡が必要になった時、眼科医などのアイケア・プロではなく薬局に行く人もいます。本来は、まず専門の眼科医に相談した方が良いでしょう。
老眼鏡の度数が上がったのは、自然な老化現象の1つかもしれません。しかし、もしかしたらすぐに治療を必要とする、深刻な眼疾患の症状かもしれないのです。
視力は大切です。運を天に任せるようなことはやめましょう。新しく強い度数の既製老眼鏡を買う前に、 眼科医に相談して眼科検診を受けてください。
で公開されたページ 2020年12月8日火曜日