眼科検診 5つの重要な理由
毎年行われる眼科検診の重要性は、視力がぼやけていないことを確認することだけではありません。
眼科検診が重要な5つの理由と、健康とウェルネスを守るために毎年検査を受けるべき理由をご紹介します。
1. 学校での勉強への影響。
教室内外を問わず、学校における学習内容の80%に、優れた視力を必要とするという事実はご存じですか? これは確固たる事実であり、長年言われてきた統計値ですが、現代社会の子供たちの 画面を見ている時間 が増加の一途を辿っている事実を考慮すると、さらに上方修正すべきでしょう。
子供たちの目が健康ではっきり見え、勉強に差し障りが無いことを確認する唯一の方法は、毎年の定期眼科検診です。スポーツなどのアクティビティではっきり目が見えているかを確認する唯一の方法でもあります。
2. 近視は流行になりつつあります。
最近では 近視 になる子供たちの数がかつてないほど急速に増えています。しかも、まだ幼少期の幼児の間で増えているのです。
なぜこれが大きな問題なのでしょうか?
幼少期に近視になった子供たちは、それ以降成長期を通して近視の悪化と進行を経験する傾向にあります。結果として、後年になって 白内障や緑内障、 網膜剥離などの、視力を脅かす可能性のある眼疾患を発症するリスクが著しく高くなります。
年に1度の眼科検診を実行することで、子供の 近視リスクを確認できます。早期に発見できれば、 近視をコントロールする 対策で 近視の進行 を遅らせ、後年になって深刻な眼疾患に発展するリスクを低減することも可能です。
3. 視力検査は眼科検診の代用にはならない
多くの保護者は、学校の視力検査で問題がなかったから子供の視力は完璧だ、と思い込む傾向があります。あるいは、運転免許更新時で受けた視力検査で合格したから自分の視力は完璧だと思う人もいます。
大体の場合において、どちらの思い込みも正しくありません。
視力検査は、深刻な(そして通常非常に明らかな)視覚障害がある個人を検査するためのものです。
この検査では、教室の黒板がはっきりと見えるか、道路標識その他の対象物が運転席に座った状態で認識できるかなど、特定の視作業に明らかな障害・問題がある個人を特定することができます。
検眼医または眼科医による総合的な眼科検診を受けて初めて、視力がどれだけ良くはっきりしているか、 緑内障 や眼腫瘍のような、明らかな初期症状のない重篤な眼疾患のリスクがないか判断することが可能です。
4. 緑内障。
数ある重篤な眼疾患の中でも、最も診断しにくいのは、おそらく緑内障でしょう。なぜなら、早期の緑内障にはほぼ全くと言って良いほど自覚症状が乏しいためです。何かがおかしいと気付ける警告サインが何もないのです。
定期的な眼科検診を受けない人の中には、視力喪失が始まってから初めて、緑内障を発症していたことに気付く人もいます。そうなってしまってから緑内障治療をして視覚障害を制御しようとしても、手遅れの場合もあります。
緑内障治療や手術でも改善が 見られない場合、失明する可能性もあります。
高眼圧など 緑内障の危険因子を 早期発見するには、定期的な眼科検診が欠かせません。視力検査は、緑内障の発見や予防にほとんど役立ちません。
5. 年に1度の眼科検診で、重篤な健康障害の発見が可能。
定期眼科検診の結果、糖尿病や高血圧、高コレステロール、さらには癌などの重篤な病気に気付くことが意外にも多いのはご存じですか?
昔から、目は私たちの「魂の窓」と呼ばれてきました。どうやら実際には、私たちの目は全身の健康全般を効果的に表す窓でもあったようです。
総合的な眼科検診では、眼科医が 網膜の血管の健康状態を観察して診断しますが、その診断結果は全身の血管の健康状態もかなり的確に反映しています。糖尿病や高血圧、高コレステロール血症などの疾患は、網膜の血液供給や血管の見た目の変化などから確認可能です。
毎年の眼科検診を受けることは、糖尿病患者や糖尿病のリスクがある人(肥満、家族歴その他の理由で)にとっては特に重要です。
アメリカだけでも3,000万人を超える糖尿病患者や、8,400万人以上の前糖尿病患者は、成人の失明原因の第1位である 糖尿病性眼疾患を発症するリスクがあります。糖尿病性眼疾患の初期段階では、目に見える症状はありません。総合的な眼科検診を受けることで病気の兆候を発見し、すぐに治療を開始して視力低下を防ぐことが可能です。
また、現在では アルツハイマー病リスクを特定する眼球検査 の開発研究も進んでおり、近いうちに総合的な眼科検診に取り入れられる可能性もあります。
先延ばしにせず、今すぐ眼科検診を予約してください
自分では完璧な視力を持っていると思っていても、年に1度の眼科検診は、自分自身や大切な人の総合的な健康を守るために最善の方法の1つです。
これ以上先延ばしにするのはやめましょう。 お近くの眼科医 に連絡して、眼科検診を予約してください。
で公開されたページ 2021年6月29日火曜日