スポーツサングラス:光コントロールとパフォーマンス向上
スポーツサングラスは、アマチュアの「週末アスリート」も含め、自分のパフォーマンスを向上させたいと考えているあらゆるレベルのアスリート達を優位に立たせることが可能です。
しかし、新しいテニスラケットやシューズなど、最新かつ最高のギアを試すために急いでいる内に、多くのスポーツ愛好家たちは自分のスポーツパフォーマンスを最適化する上で重要な要素である視力を見落としてしまっています。
光コントロールで優れたパフォーマンスを約束するスポーツサングラス
視覚とはもちろん、目に入ってくる光を処理して目に見えるイメージを作り出すプロセスです。
屋外の太陽光を含むすべての光は、それぞれの波長によってさまざまな色の電磁波から構成されています。
バイオレットにブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、そしてレッドの光線は、色によってそれぞれ波長が異なります。これらのさまざまな色の光線を組み合わせると、白い光が生まれます。
特定の波長の目への透過率を減少する ことで 色付きの 高機能サングラス はグレア(まぶしさ)をカットし、 コントラスト感度を向上させることができます。
より優れたスピードや精度、クリアさ、快適さを得ることで、アスリートは競争相手よりも大きな優位性を持つことができます。
この スポーツサングラス を使用することによる優位性は、スポーツによってさまざまな形で現れます。例えば、ゴルフでは色付きレンズを使って、グリーンの芝の濃淡のコントラストを強調し、グリーンの状態を「読みやすく」します。こうすることで、より正確なパッティングが可能になるためです。
この他の例としては、以下のようなものがあります。
テニスやソフトボール、野球では、色付きレンズがボールの回転をよりはっきり見るのに役立ち、ラケットやバットとの接触を改善します。
サイクリングでは、適切なレンズを備えたサングラスを使うことで、特に高速で下り坂を走行する際に、道路やトレイルがより見えやすくなり、安全に走行できるようになります。
サングラスの色の選択法
レンズの色の選択は、ある程度個人的な好みの問題です。しかし、特定の視覚的作業や環境においては、特定の色合いがより有利な場合があります。
色を正確に知覚する必要がある場合は、ニュートラルなグレーカラーのレンズを選びましょう。コントラストを高める場合は、ブラウンやアンバーのような温かみのある色合いが効果的です。
色覚の精度を100%まで高める必要がある場合は、グレーを選んでください。
しかし、空を背景にボールを見たり、 水面下の魚を見たり、スキー場でモーグルを見たりなど、スポーツ特有のタスクをこなす必要があるアスリートには、コントラストを高める機能が最も望まれます。コントラストを高めるには、ブラウンやアンバーの色合いが最も効果的です。
照明条件によっては、黄色(低照度や、曇り空の場合)、アンバー、オレンジ、レッドなどもコントラスト強調に適した選択肢です。
レンズの色合いとUV保護
スポーツをしている人は、一般人より太陽の下で過ごす時間が多いでしょう。
そのため、サングラスは UV(紫外線) 100%カット機能が備わっているものを選んでください。紫外線(UV)への過剰曝露は、後年の 白内障 発症リスクを高めると言われています。
スポーツサングラスのミラーコートは、明るい屋外での目の快適さを約束します。
サングラスレンズが提供する紫外線カット量は、レンズの素材やレンズに塗布されたコートや添加剤によって決まります。このため、サングラスの色合いと濃さは、紫外線(UV)保護機能を正確に示すものではありません。
ペールイエローのレンズでも紫外線カット100%の効果があるものもあれば、ダークグレーのレンズでも、品質によっては全く紫外線カット効果がないものもあります。
スポーツサングラスに最適なのは、 ポリカーボネートレンズです。このタイプのレンズは軽量で耐衝撃性能に優れ、添加剤やコート無しでも、有害な紫外線を100%カットします。
また、最近の研究では、紫外線だけでなく 「ブルーライト」 と呼ばれる太陽からの高エネルギー可視光線(HEV)をカットするサングラスを着用するのが良いとされています。研究者の中には、HEV光への長期曝露が 黄斑変性症 などの眼疾患を引き起こす要因になっていると考える人もいます。
担当の 眼科医 に相談して、紫外線を100%カットし、ブルーライトを遮断する機能のあるスポーツサングラスを選んでもらいましょう。
色付き以外の高度なレンズ機能
レンズを色付きに変えるだけでも、目に入る光量と質を変えることでスポーツビジョンを大幅に向上させることが可能ですが、スポーツサングラスには、これ以外にもパフォーマンスを高める機能がいくつかあります。
調光レンズ(フォトクロミック)このタイプのレンズの色合いは日差しの変化によって濃淡が自動的に変化するため、長時間の屋外アクティビティにピッタリです。天気が変化して日が沈むと、調光レンズ(フォトクロミック)は自動的に目に入る光量を調整して、良好な視界を維持してくれます。
偏光レンズ。このタイプのレンズには特殊フィルターが含まれており、水平面からの反射光を選択的にブロックし、まぶしい「ホットスポット」を排除します。偏光レンズは、水や砂、雪、コンクリートなどから反射する光によるグレア(まぶしさ)を遮断するのに有効です。
反射防止コート。スポーツサングラスのレンズ裏面に反射防止コートを施すと、太陽が背後にある場合、レンズ裏面に太陽光が反射して生じるグレア(まぶしさ)を排除することができます。レンズが顔にぴったりフィットするように、ラップスタイルのフレームデザインを選ぶと、さらに効果的です。
ミラーコート。ハイキングやスキー、高地でのスノーシューズ・ハイキングなど、非常に明るい状況下では、スポーツサングラスのレンズ前面にミラーコートを施すことを検討しましょう。これらのコートは、太陽光が強く、反射率が非常に高い環境において可視光の10~60%をブロックすることで、目の快適さを高めます。
スポーツサングラスは何個必要?
基本的には、それぞれの照明条件に応じて、使用するスポーツサングラスを分けて使うのが賢明です。
曇った日にはイエローやアンバーなどの色合い、日差しの明るい日にはミディアムあるいはダークブラウンの色合いのレンズが最適です。
また、アクティビティごとに異なる色合いのレンズを使用したい人もいるでしょう。
スポーツアイウェア企業の中には、汎用性を高めるために、さまざまな色の交換レンズを揃えたサングラスを扱っている企業もあります。詳しくは眼科医にご相談ください。
で公開されたページ 2021年6月29日火曜日