高屈折率:より薄く軽いメガネレンズ
より薄くて軽いレンズと、見た目の良い快適な メガネ をお求めなら、高屈折のメガネレンズがお勧めです。
より薄く、軽い高屈折率レンズは通常、近視や, 遠視 および 乱視の矯正で処方の度数が強い場合に推奨されます。高屈折率レンズなら、処方度数が強くても、よりスリムで軽く、見た目の良いメガネになります。
メガネをかけている人のほとんどが近視で、中心部は薄くてもレンズの縁が厚めの矯正レンズが必要になります。処方の度数が強ければ強いほど、レンズの縁がぶ厚くなる仕様です。
現代のファッショナブルなフレームのほとんどは、レンズ本体よりリムが薄いプラスチックやメタルでできています。
また、人気の高いリムレスマウントは、レンズの縁が完全に露出していることを意味します。
どちらの場合も、レンズの縁は非常に目立ちやすく、厚い縁はアイウェアの見た目を損なう場合があります。
高屈折率レンズと通常レンズの違い
メガネのレンズは、レンズを通過する光を曲げる(屈折させる)ことで 屈折異常 を矯正します。良好な視力を得るために必要な光を曲げる能力(レンズの度数)は、眼科医が処方したメガネ処方に記載されています。
屈折異常およびその矯正に必要なレンズの度数は、ジオプター(D)と呼ばれる単位で測定されます。軽度の近視であれば、処方されるレンズは例えば-2.00 Dくらい、強度近視であれば例えば-8.00 Dくらい、となります。
遠視の場合は、中央が厚く、端が薄くい「プラス」(+)レンズが必要です。
近視や遠視が強い場合は、通常のメガネやプラスチックレンズではかなり厚く重くなる場合があります。
幸いなことに、光をより効率的に曲げる新しい「高屈折率」プラスチックレンズ素材が、化学者らによって生み出されました。
つまり、高屈折率レンズなら、同程度の屈折異常の矯正にも、より少ない素材で済みます。このため、高屈折率プラスチックレンズは、従来のガラスやプラスチックのレンズよりもずっと薄く、軽いのです。
高屈折率レンズの利点
薄さ。 近用の高屈折率レンズは、光を効率よく曲げる力があるため、従来のプラスチック素材の同処方のレンズに比べ、縁がずっと薄くなっています。
軽さ。 エッジを薄くすることでレンズの材料が少なくて済むため、レンズ全体が軽量化できます。高屈折率プラスチックレンズは、従来のプラスチックレンズと比べてずっと軽量のため、より快適なかけ心地です。
また、高屈折率のガラスレンズも縁が薄いですが、従来のガラスに比べて重く、プラスチックレンズほどの軽さはありません。
軽量レンズは、従来のレンズでは非常に重くなってしまう遠視の処方にはさらに大きなメリットとなります。
また、高屈折率レンズのほとんどは非球面デザインのため、よりスリムで見た目の美しさを実現することができます。従来のレンズと異なり、例え強度の遠視処方でも、拡大された「出目」のような見た目になることは避けられます。
高屈折率レンズのオプション
光を効率よく曲げる度合いに応じて、薄くて軽量な高屈折率のレンズが各種豊富に揃っています。
レンズの光を曲げる能力は、レンズ素材の「屈折率」で決まります。この屈折率とは、光が空気中を通過する時の速度と、レンズ素材を通過する時の光の速度の比のことです。
光は、レンズ素材を通過する際に屈折率が上がるほど速度が遅くなります。このため、効率よく光を曲げるレンズは、効率が悪いレンズよりも屈折率が高く、屈折率の低い素材で作られた同処方のレンズよりも薄くなります。
要するに、屈折率が高いほどレンズは薄くなります。
従来のプラスチックレンズの屈折率は約1.50です。ガラスの場合は1.52です。
ガラスやプラスチックの屈折率よりも高い屈折率を持つレンズは、高屈折率レンズと呼ばれています。
高屈折率プラスチックレンズは、1.53~1.74の範囲のさまざまな屈折率で入手可能です。屈折率1.70以上のレンズは、従来のプラスチックレンズに比べて50%以上薄くなっています。
また、一般的には屈折率が高いほど、レンズの価格も高くなります。
また、メガネの処方によって、レンズにどの高屈折素材を使うべきか決まります。最も高屈折率の高い素材は、基本最も度の強い処方に使用されます。
高屈折率レンズを希望する場合は、自分からリクエストする必要があります。ただし、どの屈折率のレンズを使用するかについては、眼科医あるいは眼鏡店のアドバイスに従う必要があります。眼科医が、あなたのニーズと予算に最適な高屈折率レンズを紹介してくれます。
累進焦点レンズや調光レンズを含む、現在人気のレンズ デザインと 機能の大半は、 高屈折素材で実現可能です。ただし、例外もあるため、詳しくは眼科医に確認してください。
反射防止コート:高屈折率レンズを完璧にするレンズコート
すべてのレンズ素材は、レンズを通過する光をある程度遮断します。この光がレンズ表面に反射して、まぶしさに注意が逸れたり、夜間の視力低下の原因になったりします。
従来のガラスやプラスチックレンズは、目に入る光の約8%を反射します。高屈折率レンズは、従来のガラスやプラスチックレンズよりも最大50%多くの光を反射します。
最高の視力と見た目を両立させるには、高屈折率レンズに反射防止コート(ARコート)を施すことをお勧めします。反射防止コートされた高屈折率レンズは、最大99.5%の光をカットして、最適な視力を実現します。
また、反射防止コートがレンズの反射をほとんど排除するため、高屈折率レンズそのものはほぼ見えなくなります。周囲の人にはレンズではなく、あなたの目その物が見えます。
いくつかの研究によると、反射防止コートを施したメガネレンズは、グレア(まぶしさ)を大幅に抑え、よりシャープな暗視力を提供することが可能なため、夜間運転者にとって大きな利点となっています。
で公開されたページ 2021年6月29日火曜日