老眼:原因、症状及び対応
老眼とは、加齢とともに近くに焦点を合わせる調節力が自然に失われることです。大半の人は、40歳を越えると携帯電話などの細かい文字がはっきり見えなくなり、老眼の影響に気づき始めます。
これまで視覚障害がなくても、老眼から逃れることはできません。近眼の人でも、遠方視力を矯正するために 通常の眼鏡やコンタクトレンズを装用すると、 近くのものがぼやけることに気付くでしょう。
研究者の推定では、世界中で約20億人が 老眼だといいます。
老眼は私たちが加齢に伴う正常な目の変化ですが、無視できず、隠すことも難しい老化の兆候であるため、重大に受けとめて感情的になることがよくあります。
世界のなかでもビジョンケアが行き届かない地域では、老眼は大変不便なものです。老眼は、人々の生活の質と生産性を低下させる視力障害の主な原因となります。
老眼の症状
老眼になると、携帯電話やその他の物や読み物(本、雑誌、メニュー、ラベルなど)をはっきり見るには、目から離さなければなりません。
残念ながら、物を目から遠ざけると文字などのサイズが小さくなるため、これは老眼対策としては一時的で部分的な解決策にしかなりません。
近くの物がかなりよく見えたとしても、老眼だと頭痛、眼精疲労、疲れ目になるため、読書やその他の近くを見る作業では不快感や疲労を感じるようになります。
老眼の原因は何でしょうか?
老眼は加齢に関連したプロセスです。眼の中にある水晶体が、しだいに厚くなり柔軟性が失われていくのです。
これらの加齢に伴う変化が水晶体のタンパク質の中で発生することで、時間とともに水晶体が硬くなり弾力性が低下します。加齢に伴う変化は、水晶体を取り巻く筋線維でも起こります。弾力性が低下すると、目の焦点を近くの物体に合わせるのが難しくなります。
老眼の対策
老眼は 眼鏡で対策することができます。 これには 老眼鏡), コンタクトレンズ および 視力矯正手術が含まれます。
眼鏡
累進焦点レンズの眼鏡は、40歳以上の大半の人にとって最も人気のある老眼の解決策です。これらの境い目のない累進焦点レンズは、クリアな近方視力を回復し、どの距離でも優れた視力を提供してくれます。
別の老眼対策の選択肢となるのが二重焦点レンズの眼鏡ですが、二重焦点レンズでは老眼の人の視野は、より限定されます。
老眼のある人はまた、加齢にともなう目の変化により、光やまぶしさに敏感になっていることに気付くことがよくあります。このため、日光の下で自動的に暗くなる調光レンズが適しています。
老眼鏡は別の選択肢となります。大半の人が一日中装用する二重焦点レンズや累進焦点レンズとは異なり、老眼鏡は、近くの物や細かい文字をはっきりと見る必要がある場合にのみ装用します。
コンタクトレンズを装用している場合、アイケア・プロ(眼科関係、眼鏡事業従事者、コンタクトレンズ従事者、眼科眼鏡機器事業従事者など)はコンタクトレンズが入った状態で装用する老眼鏡を処方することができます。小売店で既製の老眼鏡を購入するか、またはアイケア・プロ(眼科関係、眼鏡事業従事者、コンタクトレンズ従事者、眼科眼鏡機器事業従事者など)によって処方された高品質のバージョンを入手することができます。
老眼矯正用にどの種類の眼鏡を選択するかに関係なく、反射防止コート付きのレンズを必ず検討してください。反射防止コートは、疲れ目の原因となる反射を排除します。また、夜間の運転においてまぶしさを軽減し、視界をクリアにもしてくれます。
コンタクトレンズ
老眼のある人は、酸素透過性レンズまたはソフトレンズ素材でも 累進焦点コンタクトレンズを選択することができます。
老眼用コンタクトレンズ矯正には別にモノビジョンがあり、片目には遠用度数を、もう一方の目には近用度数を装用します。脳は、タスクごとに片方の目で見るか、またはもう一方の目でみるかを学びます。
この解決策には満足している人もいれば、視力の低下や奥行き感の喪失を訴える人もいます。 人間の目は年齢と共に変化するため、老眼鏡やコンタクトレンズの度数も時間の経過とともに強くする必要があります。近くを見る仕事であればに必要に応じてアイケア・プロが眼鏡の度を強くしてくれるでしょう。
老眼手術
老眼用の眼鏡やコンタクトレンズを装用したくない場合は、外科的選択肢も 数多くあります。
人気が高まっている老眼矯正処置の1つは、角膜インレーの移植です。
通常、利き目ではない目の角膜に埋め込まれる角膜インレーは、遠方視力の質に大きな影響を与えることなく、治療対象の眼の焦点深度を深くして老眼鏡の必要性を減らします。
老眼手術に適応かどうかを確認する最初の手順は、総合的な眼の検査と老眼の外科的矯正を専門とする屈折外科医との相談です。
老眼は加齢の一部です。
老眼は正常な老化プロセスであり、40歳を過ぎたら誰もがいつかはそれに対処しなければならないのです。眼鏡、コンタクトレンズ、手術のいずれを選択しても、何らトラブルもなく、楽にスマートフォンのメッセージを読んだり孫娘に本を読み聞かせたりすることができるようになります。
老眼の兆候や症状に気づき始めた場合は、近くのアイケア・プロ(眼科関係、眼鏡事業従事者、コンタクトレンズ従事者、眼科眼鏡機器事業従事者など)に行き 眼の検査を受け、最良の老眼対策について相談してください。
で公開されたページ 2020年12月8日火曜日